仮定の話として

具体化できない灰色の靄が辺りを取り囲み、言いようのない窮屈さで自身の寄る辺がふっとなくなったとき、僕は旅に出た。 行き先は決めなかった。 何時に起きて、どこに行って、何が必要だとか、そんなことすら全部かなぐり捨てて、衝動的に深夜バスに乗った…

あの夏は、胸のあたりで覚えている。

ここ1年ずっとBSで放送している映画を観るのが日課になっている。地上波だとカットが多用されてもう半ばダイジェスト版のようになっている作品も多い中、BSはその辺の制約が緩いのかノーカットで放送されているものが多くて気に入っている。 個人的に好きな…

こんな夜にこんな深夜に

下書きにはたくさんの文章が溜まっているけど、それを完成されたものとしてここに出すにはどうしても不十分な気がして、先延ばし先延ばしにしていたら1年以上も経ってしまった。 きっと今の僕の思いをしっかりそのままの形で伝えることは出来ないと思うけど…

泥濘

心の中に溜まった泥濘を ありあわせの櫂でかき集める 僕の心の卑小さを その表面に纏う俗物さを せっせと取り払う

What I know, All you know

君を救う言葉が 君を救う物語が きっとこの先待っているから 諦めてはいけないよ

金木犀

金木犀について考えるとき、君のことを考える。 「赤黄色の金木犀」とか「金木犀の夜」とか「キンモクセイ」のことを考える。 あんなことを言った手前言いにくいけど、折に触れて君のことを考える。 君に好きな人(異性に関わらず)が出来たかなとか、君は今…

僕の

僕の心の係留地 そんなに多くはいらない

Sundae May Club

の「Sundae May Clubのテーマ」が良すぎてずっと聴いてる。 この喜びを誰かと共有するためだけにツイッターでアカウント作ろうかと思った。 www.youtube.com 映像も合わせて好き。最高だ。

僕たちはきっと分かり合うことはできない

SNSやネットニュースのコメント欄とかで僕の主張とは異なる価値観が展開されてると、つい反論したくなる。彼らの主張の論点の不備を並べ立てて、僕の主張が正しいんだと押し通したくなる。 でも基本的に実際に行動に移すことはない。そもそも誰かと激しく意…

「分かりみが深い」って何?「エモい」って何?自分の言葉で語ろうよ

定型文みたいな言葉で片づけないで、あなたの、あなただけの感性で感じたことなんだからあなたの言葉で語ってよ。 ネットでこういう「何度も擦られてるフレーズ」を使う人が一定数いて、その度に「うう…」ってなる。 安易だな、って思う。あなたが感じたあな…

何か

何か書くとなったら、はじまりの言葉があって、それを展開する本旨の文があって、最後に一応の結論を提示しなければいけないと思っている節があって、だから散文的な文章が書けず、ここに書くのもいちいち及び腰になってしまっていた。 割と書きたいことがあ…

小心者の狂信者

久しぶりの投稿。 先日東京のアパートを引き払った。コロナ禍の東京に1週間前にやって来て、ただひたすら段ボールにものを詰め、半ば徹夜しながらギリギリまで荷造りをした。 やっと終わった。大学での4年と卒業後の4年。8年という期間この部屋が自分の住ま…

どこにでもいる僕だけの

去年の今頃、Twitterにどっぷり浸かっていた。 とにかくいろんな人と関わりたかった。自分の、自分だけの考えを評価してもらいたかったし、同じような考えを持つ人のつぶやきを見たかった。 強く関わりを持った人は3人ほどしかいなかったけど、彼らと僕との…

これは宛先のない投書のようなものだから

海にたゆたう小瓶のように ただいつか拾われるのを待っている。

真夜中からこんばんは

お盆にどこにも行かない行けない僕は自堕落だ。 きっかけを探している。 でもそうやって何もせずに、何も建設的な行動をしないのに救済だけ縋っても、自分は助けてくれるものは現れないって経験的に分かってる。 物語が、人が、俺を救ってきた。 俺自身はと…

選択の是非はいつも分からない

どうしたらいいのか分からなくて右往左往する。 優柔不断こそ僕であり、石橋を叩いて渡ることこそ信条だったのだけど、あまりにも二の足を踏みすぎて、変化を渇望している。 何かスイッチがOFFからONに急に切り替わって、「ぐんっ」って自分の組成が再構築さ…

生まれたての小鹿の足は震えている

目の前に映る何もかもが怖くて。 一人じゃ立てなくて。どうしたらいいのかも分からなくて。 きっと生まれたての小鹿は泣いている。 どうしようもなく泣いている。 でも本能的に、立とうとする。4本の足で、立とうとする。 恐怖と勇気が同居している。 心に巣…

決意表明

深夜3時。こんな時間まで起きるのが常態化してしまった。 ただただやるべきことを先延ばしにして、ずっとスマホをいじっている。動画を見たり、ニュースサイトを見たり。それらは決して建設的なことじゃなくて、ただ消費しているだけで、自分にとって本当に…

何も変わらない

uminecosounds - 何も変わらない twitterのアカウントを消した。 何度も何度も「やめよう」と思い続けてきて、それがついに臨界点を越えた。 だから未練とか、後悔とかは今のところない。 去年の6月あたりに開設して、ついにそれを終わらせる日が来た。 いろ…

簡潔に、簡潔に、簡潔に

ツイッターのアカウントを消そうと思う日が周期的にやってくる。 理由はきっと、自分が "勝手に" 作った箱に自分自身が "勝手に "耐えられなくなったからだと思う。 村上春樹は「あなたの作品は性描写が多い。それを抑えることはできませんか」といった読者…

横谷峡遊歩道でパニックになった話

11月5日御射鹿池(みしゃかいけ)に行った。当初はそこだけに行く予定が、横谷観音(よこやかんのん)、横谷峡遊歩道(よこやきょうゆうほどう)にも結果的に行くことになった。そして横谷峡遊歩道という場所が、その旅を通して最も印象に残る場所となった。…

Bye Bye Blackbird

自分はマイノリティの中でもマイノリティなんだ。 最近よくそんなことを思う。 これまでの人生、本当の自分(そんなものがあるのか分からないけど)をさらけ出せる場所をあまり経験してこなかった。彼女がいたときは、ある程度自分の本心をさらけ出せていた…

弱者の兵法

何かアクティブなことをするとき、自分の中にそれを自制しようとするシステムのようなものが働く。俺は病気を持っているから、普通の人が当たり前に出来ることが出来ない。例えば徹夜とか、早い時間帯から行って閉演まで遊び続けるディズニーとか、12時間ぶ…

感情の発露のその先を知らない

久しぶりに感情が制御できなくなった。いや、制御できないことなんて常日頃のことだけど、なんというか今回は、上手くいつもの自分のスタイルを取り戻すことができなくなってしまった。衝動的にこの文章を書く。おそらく書くことでしか、いや書くことによっ…

一人で生きると豪語しながら、誰かと繋がりたい矛盾

何を書こうかパソコンの前でじっとしていろんな考えが思い浮かんだけど、結局適当なものは思い浮かばなかった。こういうときはすぐに記事作成画面を閉じるんだけど、「なんでもいいから書くことによって、自分が伝えたいことが浮かんでくるかもしれない」と…

先の見えないトンネルを潜り抜けるということ

大学を卒業してから約2年と半年経った。卒業直後は自分の体調をなんとかコントロールするのに精いっぱいで、これから自分が何をすべきかとか具体的に考えている余裕はなかった。もちろん大学院に行くというぼんやりとした目標はあったけど、体調が悪いあのと…

クローン病で就職をするということ

秋がいつから始まるのか気になった。2019年の秋は、9月23日から始まるらしい。 あっという間に夏が過ぎていく。海も、花火も、屋台も行かなかった。来年の夏はもっとエンジョイしたい。もっとアクティブに過ごせたらと思う。 明日サポートステーションに行く…

村上春樹は大好きだけど、会いたくない

『ノルウェイの森』を読んだときは高校1年生のときくらいか。そのときは特に何とも思わなかった。読み終えたときも「ただ読み終えた本」という位置づけしかしなかった。そこらにあるそれなりに面白い作品と同じ印象を持った。読書欲をただ消費するための本み…

病気持ち26歳職歴なしが就職エージェントに行って打ちのめされた話

9月29日、就職エージェントに行った。就職エージェントっていうのは、無職やフリーターの人が企業へ就職する際の橋渡しをしてくれるところ。無職の人が職探しする場合って基本ハローワークで探すのが一般的だと思うけど、エージェントは利用者のそれまでの経…

就活における自己分析その3

自分の強みについて ※2019年9月11日追記 英語 英語が得意。英検準1級とTOEIC660所持。準1級はともかく、TOEICはやっぱり「英語が得意」って公言できるような得点ではないと思う。TOEICは英検1級を取得して、そのあとに「TOEICってこんな簡単だったのか」って…