決意表明
深夜3時。こんな時間まで起きるのが常態化してしまった。
ただただやるべきことを先延ばしにして、ずっとスマホをいじっている。動画を見たり、ニュースサイトを見たり。それらは決して建設的なことじゃなくて、ただ消費しているだけで、自分にとって本当に大事なものじゃないと分かりながら、どうしてもそこから抜け出せない。ただ即物的な快楽に溺れている。
何もやりたくないから。見据えるべきゴールがないから、ふらついている。ただ日々を貪っている。ただ時間をつぶすために時間をつぶしている。
俺はいつも何かに頼ってきた。人に、本に。それは親であり、村上春樹であった。その支えは俺が生きる上で確かで、強固な、外圧からの防波堤だった。それはつまり、ずっとその存在に依存してきた、ということだろう。
助けてもらうことは悪いことじゃない。協力を仰ぐことは悪いことじゃない。
ただ、誰かが言っていた。アニメのワンシーンだっただろうか。
「人は一人では生きていけないけれど、一人で生きようとしなければ、そこには甘えや媚が生まれる。」
俺は甘えている。人に、本に。
最近、その支えがふっと跡形もなく崩れてしまう可能性を考えた。それは自身のすべての活力を奪う恐怖となった。その恐怖はとどまることを知らず、際限なく巨大化した。
何もやる気が起きなくなり、何もしたくなくなった。
そんなんで本当にいいのだろうか。
俺はいい加減、一人で立つべきだ。
誰かの庇護下で生きるのはもうやめるべきだ。もうこんな年齢だからとかじゃない。
もっと純粋に、根源的な理由から、変わるべきだ。
何年も前から自分の立脚点を探している。
自分が拠って立つところ。どんなものにだって耐えられる防波堤を、俺自身がつくる。
どうやったらそんなことが出来るのか分からない。でも一つの解は、きっと働くことだろう。
働く。何かと理由をつけて、先延ばしにしている、今の俺が最も着手すべきもの。
働く。俺は。働く。
いい加減。
今はこんな強い言葉が言える。だけどそれは今だけで、明日になったら、正確には今から寝て起きたら、今のこの決意はもう瓦解しているかもしれない。やる気をずっと継続させることは簡単なことじゃない。
だからまず、この深夜3時に寝る不規則な生活を直そう。明日になったら、すべてが数時間前の俺と元通りになっていたとしても、不規則な生活だけは直そう。無気力で何もしたくなくても、早く歯磨きをして、早くお風呂に入って、早く寝よう。初めは上手く寝付けないないかもしれないけど、布団には入ろう。
そうやって健全な生活を取り戻そう。
不健全な生活から健全な思考が生まれるわけない。
変わろう。俺は自分の足で立とう。