あの夏は、胸のあたりで覚えている。

ここ1年ずっとBSで放送している映画を観るのが日課になっている。地上波だとカットが多用されてもう半ばダイジェスト版のようになっている作品も多い中、BSはその辺の制約が緩いのかノーカットで放送されているものが多くて気に入っている。

個人的に好きなチャンネルがNHKBSとBS松竹東急。ほとんど毎日何かしらの名作を流している。タイトルの一文はある日のBS松竹東急で放送していた『つぐみ』の番組紹介文から。

この一文が気になって映画を観たけど該当のセリフは多分一度も流れなかった。この映画は吉本ばななの原作が映画化されたものなので小説の方に使われた言葉なのかもしれないけど、検索してもそれらしい情報は出てこない。

一節だけで心の琴線に刺さってしまうような、そんなフレーズだっただけに映画も併せて印象に残った作品だった。それにしてもどこからの一節なんだろう。気になる。

この映画では、おそらく小説からそのまま引用されたかのような主人公の独白シーンがある。そこで間接的に(直接的に?)吉本ばななの文章に触れることになった。

 

言い回しや言葉の選択がとても良かった。まだ自分が知らない世界がどこにでもどれだけでもあるんだなぁ、って感じ。

考えてやまないね。