英検準1級を約2か月で取得した際にやったこと

2019年度第1回の英検で準1級を取得した。勉強を開始したのは3月22日。試験日が6月2日なので約2か月。その際にやったことをこれから準1級を取ろうとする人向けに書く。

スコアは以下

一次試験 1963/2250

Reading  655/750       Listening 558/750       Writing 750/750

二次試験 577/750

 

まず前提として3月22日時点での自分の英語がどの程度のものだったか

・TOEIC660(2016年7月時。それ以降は受験経験なし)

・2016年の6月の英検で一次試験の合格スコア1792に1780とぎりぎり届かず。

・大学の授業で英文のレポートを書く経験あり

・大学3年次に学内の英会話教室を1年間受講

 

こんな感じ。一応2016年に準1級は受けてるけど、それ以降は特に英検に向けての勉強はしていない。TOEICも然り。特に2017年に大学を卒業して以降は、海外ドラマを日本語字幕で見たり、英語物語(英語学習向けのスマホアプリ。問題を解いて仲間を集めて敵を倒したりするゲーム)をたまにする以外は特に英語に触れていなかった。

 

なので本格的に英検の勉強を開始したのは前述のとおり2019年3月22日から。

 

 

やったこと

まず英検準1級がどういう試験で、どういった能力が求められているのか、難易度はどうなのか、などの準1級に対する概括を知るために『英検準1級をひとつひとつわかりやすく。』をやった。

 

【CD付】英検準1級 を ひとつひとつわかりやすく。新試験対応版 (学研英検シリーズ)

【CD付】英検準1級 を ひとつひとつわかりやすく。新試験対応版 (学研英検シリーズ)

 

 

これ1冊でReading, Listening, Writing, Speakingを大まかに学べるので、「準1級ってどんな試験なの?」って思う人はとりあえずこれをやればいいんじゃないかと。

問題の難易度も実際の試験の難易度と遜色ない。ただWritingとSpeakingはおまけみたいなもので、別途対策が必要だと思う。

 Listening対策としては、この教材のリスニング問題のスクリプトをただシャドーイングしてた。効果があったかどうかは分からない。本番でもリスニングは一番酷かったので。

 

 

 

前述の教材と並行してやってたのがパス単。

【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)

【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)

 

 個人的にはこれをやるのが一番重要だと思う。一次試験における語彙のパートは25問もあるし、語彙を知らなければ長文問題も解けないので。自分は見出し語だけじゃなく類義語、反対語も全部覚えた。見出し語は基本的に知っている単語だったから、類義語、反対語を覚えるのもそこまで苦労しなかったけど、「見出し語がほとんど知らない単語だ」っていう人は見出し語だけ覚えるだけでもいいかもしれない。

周回数は5回ほど。覚えにくい単語はWeblioのマイ単語帳に片っ端に追加していって、フラッシュカード機能を使って強制的に覚えた。有料(月額300円)だから勧めたくないけど、大分このやり方は役に立った。

Reading対策にはこれと前述の教材で十分だと思う。準1級の文章はそこまで複雑な構造ではないので。

 

 

 

Writing対策にはこの2冊。

 

(MP3音声無料DLつき)最短合格!  英検準1級 英作文問題完全制覇

(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇

 
英検準1級ライティング大特訓 (英検 ライティング大特訓)

英検準1級ライティング大特訓 (英検 ライティング大特訓)

 

 上の『英検準1級 英作文問題完全制覇』の本を集中的にやってた。初めの方に使えるフレーズとか重要表現とか書いてあるけど、そこは流し読みしてChapter4の実践問題を音読しながら何回も繰り返し読んでた。模範解答の中で、単体で使えそうな表現には線を引いたり、自分なりに解説を書いて記憶に定着するように意識した。

この教材の活用方法として、実践問題を写経して、丸ごと書けるようにするみたいな人がいるみたいだけど、個人的に大分ハードだと思うので、使えそうなフレーズを盗むくらいでいいと思う。自分の文章に応用するためのものとして使う感じ。

 

下の『英検準1ライティング大特訓』は序論、結論のフォーマットを学ぶためにすごく役立った。本来Writingの対策は1冊の本でいいと思うんだけど、この2冊を挙げたのは理由があって、上の『英検準1級 英作文問題完全制覇』の模範解答は、比較的平易な語彙で、かつバラエティ豊かな文法(比較級やit that構文)を使っていてとても読みやすいし、自分のオリジナルの文章をより成熟させる上で活かしやすい。ただ序論と結論の書き方が毎回違うので、文章丸ごと覚えようと思ったら大変。

 

一方、下の『英検準1ライティング大特訓』は、文章のレベルが高くて自分のオリジナルの文章に活かしにくいんだけど、序論と結論のフォーマットが固定されていて、そのフォーマットに沿って文章が書かれている。

だから、どちらにも良い点と悪い点があった。そこで自分は、序論と結論は『英検準1ライティング大特訓』を参考にして、本論は『英検準1級 英作文問題完全制覇』を参考にした。序論と結論のフォーマットが固定されてると、そこに時間を割く必要がなく、本論にたっぷり時間をかけられるのでおすすめ。

 

 

二次試験のSpeking対策には旺文社の予想問題を使った。教材としてはこれだけ。

【CD+DVD付】14日でできる!  英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)

【CD+DVD付】14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題 (旺文社英検書)

 

 まず模範解答見ずに自分の力でやってみる。次に模範解答音読。それでもう一度同じ問題を自分の力でやる。そして模範解答音読。

これを一つのChapterごとにやってた。自分は全14日の10日目くらいまでしか出来なかったけど、すごく役に立った。この1冊をやりこむことで合格圏に大分近づけるはず。

 

 

まとめ

・英検準1級がどんな試験か知りたいってとこから始める人は『英検準一級をひとつひとつわかりやすく』をやるのをおすすめ。

・Readingはパス単オンリー。長文問題は『英検準1級をひとつひとつわかりやすく』に収録されているものだけでいい。

・Listeningは『英検準1級をひとつひとつわかりやすく』のリスニング問題をシャドーイングスクリプトが利用できる準1級のリスニング問題であればこの教材を使う必要はない。

・Writingは『英検準1級 英作文問題完全制覇』『英検準1ライティング大特訓』の2冊。本論は前者、序論と結論は後者を参考に。

・Speakingは『旺文社の14日でできる予想問題』。模範解答を本番で言えるようにするよりも、平易な表現でもいいので自分の力で言うことを練習のときから意識すること。

・巷では「準1級はライティングゲー」と呼ばれている。Writingを満点とることができれば(Reading満点,Listening満点に比べれば大分難易度は低い)、ReadingとListeningがそこまで良い点数じゃなくても全然挽回できる。なので個人的に語彙とWritingに力を注ぐのをおすすめする。

・過去問はやらなかった。単純に時間がなかったからで、やるに越したことはない。一応『英検準1級をひとつひとつわかりやすく』に模擬試験が入ってたので、各問題の時間配分はこれ1回でなんとかなった。